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わらべうた考3

例えば、息子が口ずさんでいた次のわらべうたを、是非声に出してみて欲しい。

べんけいは ごじょうのはしをわたるとき うんとこどっこいしょ と いってわたる

どうだろうか。「べんけいは ごじょうのはしをわたるとき」までは、七五調でそのまま言えばリズミカルだが、次の「うんとこどっこいしょ」の納まりが悪くなって、残りの「と いってわたる」が余る感じになってしまう。
「うんとこどっこいしょ」だけは、2倍の速さで言うのだ。つまり、ゆっくり手拍子をしてそれに合わせて歌ってみると、(○が手拍子)

べんけいは |ごじょうのはしを|わたるとき |
○    ○   ○          ○    ○    ○  

うんとこどっこいしょ と|いってわたる 
○                   ○    ○     ○

とたんに、「うんとこどっこいしょ」が生き生きしてくる。さらに、

べんけいX|ごじょうのはしを|わたるとX
○    ○   ○          ○    ○    ○   

うんとこどっこいしょXと|いってわたる
○                   ○    ○     ○

赤の字の音を、極端に高く言ってみよう。(子供だととてもかわいい)すると、次の青のXで息を吸ってしまわないだろうか。そのことによって、間が強調される。

この歌には、短い中にも                      

  1. スピードの急激な変化(うんとこどっこいしょ) 
  2. 高さの極端な変化(赤字の音)
  3. 空間の強調(青X)

という楽しい要素が入っていて、だからこそ、意味がわからなくても子供を惹きつけるのだろう。というより、意味は関係ない。音の長さや高さ、リズム、間の面白さをいっぺんに感じられる素敵なわらべうたである。

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